私たちは生活時間の1/3近くを寝て過ごします。
それなのに寝具に関してあまりこだわりのない人が多いのではないでしょうか。
睡眠をとればそれだけで体は回復できると思っている人も多いかもしれませんが、何時間も睡眠は及ぶため、その際の姿勢が悪いと逆に体に負担になるというリスクもあるのです。
というのは、柔らかいマットレスや逆に硬すぎるマットレスだと横になった時に背骨や骨盤に負担がかかってしまいます。
特に柔らかいマットレスの場合、後頭部やおしりなど突き出ている部分に負荷がかかり、Wの形に沈んだ状態になります。
それにより頸椎や背骨が曲がった状態が保持されてしまうため、起きたときに腰痛や肩こり、首のコリを感じてしまう人が多いのです。
そんな寝ている間の体のコリを回避してくれるのが高反発マットレスです。
高反発マットレスとは特殊なウレタンなどの素材を使って、力の負荷を軽減してくれるマットレスです。
仰向けに寝転がっても後頭部やおしり部分が沈むことなく、まっすぐに寝転ぶことができるので骨が歪んだ状態が保持されることがありません。
それゆえに睡眠中に体のコリが生じることもありません。
また、体を歪ませてしまうマットレスを使用していると寝返りを打った時にも体への負担が大きくなります。
背骨が曲がった状態で寝転んでいるので、寝返りを打つ際に知らず知らずのうちに変な筋肉を使い、体を酷使しているのです。
睡眠中なので意識していないとは思いますが、私たちは睡眠中に何度も寝返りを打っています。
正しい姿勢で寝返りを行うのと、体がWに沈んだ状態から寝返りをするのでは体への疲労度は全く違うため、体が沈まない高反発マットレスを使用することで、起床時に疲労なくスッキリ起きることができます。
私たちはどうしても起きている時間に重きを置いた生活をしてしまいがちですが、起きている間にストレッチや有酸素運動など体に良いとされる動きをしていたとしても、一日の3/1近くを有する睡眠時間に体を酷使していてはせっかく昼間に健康的な生活もしても効果は半減してしまいます。
そうならないためにも体の構造を考えて作られた高反発マットレスのような寝具を使用することがオススメです。
また、高反発マットレスはその構造上、綿や羊毛のマットレスに比べて通気性が良いものが多く、お手入れも簡単です。
そのためマットレスにダニが湧きづらく、衛生面でも優れた特徴があります。
■高反発マットレスの魅力と良し悪しを見分ける方法
まず、高反発マットレスとは簡単に言うと低反発マットレスの逆です。
低反発マットレスとは、アメリカのNASAが開発した反発力の低いマットレスのことです。
上に物を乗せるとゆっくりと沈み、ゆっくりと元の形に戻ろうとします。
逆に、高反発マットレスは同じようにゆっくりと沈みますが一定のところで沈むのが止まり元に戻ろうとします。
謳い文句としては立ったままの姿勢で寝れる、負担のかかりやすい腰をサポートできるという魅力があります。
私のように、低反発マットレスでは寝ている状態はとても快適でも、起き上がる際に体に負担がかかるという人にとってはとても安心のできるものです。
私たち人間は寝ている間に寝返りを30回から40回ほど打っているといわれています。
その為、高反発だと体重のかかる部分のみが沈み重さのかからない部分は元の状態に戻るため仰向けや横向きでも背筋がまっすぐに伸びている状態を維持できます。
背筋が伸びているという状態は理想的な就寝姿勢です。
これを最初に使いだした人はアスリート選手だといわれています。
体が資本であるアスリート選手によって選ばれたのだから良いものだという認識が広がり有名になりました。
そんな高反発マットレスですが有名であるがゆえに様々なブランドのお店が売っています。
そんな大量にある製品の良し悪しを見分ける方法が3つあります。
1つ目は反発力が十分であること、2つ目は密度が30D以上あり耐久性が優れ長持ちすること、3つ目はウレタンの密度、反発力、マットレス本体の厚みが値段にあっていることです。
密度とは一般的にそのマットレスの比重です。
密度が15Dから19Dは値段が非常に安く大体2,000円から6,000円ぐらいの値段であることが特徴です。
密度が低いため1ヶ月か2ヶ月すれば使えなくなることがあります。
人によっては腰が痛くなることもあります。
密度20Dから25Dは6,000円から10,000円ぐらいの値段で販売されています。
耐久性は1年ほどですが寝ている間に徐々に体が沈んでしまうため起きた時に体が痛くなる人もいます。
密度30D以上は10,000円から80,000円と非常に高価ですが耐用年数は3年ぐらいと長持ちします。
良い高反発マットレスはこれのことを言い、朝までしっかりと全身を支えてくれます。
大抵密度が上がると値段と耐久性が上がります。
しかし、反発力を上げても寝心地は変わりますが耐久性は変わらないことが重要です。
■高反発マットレスで腰痛の悩みを解消させる
腰痛に悩まされているという人は多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
腰痛を引き起こしてしまう原因は、
- 加齢
- 骨盤の歪み
- 運動不足
- 筋力の低下
- ストレス
- 疲労
- ホルモンバランスの乱れ
- 長時間同じ姿勢をとり続けている
- 姿勢が悪い
- 脚を組んだり猫背になったり左右のどちらかに重心を置いたりする癖がある
- 肥満
などがあります。
心当たりがあるという人も多いのではないでしょうか。
私の場合は骨盤の歪みと筋力の低下と姿勢が原因であると自覚しています。
デスクワークで長時間同じ姿勢をとっていることが多く、代謝不足や血行不良も感じています。
腰痛と肩こりが同時にあらわれることもありとてもとても困っていました。
このままではどんどん症状が悪化してしまうのではないかという不安感や危機感を抱くようにもなりました。
そこで、思い切って対策に努めることにしました。
私が行った対策は、
- 整骨院に通って施術を受けて骨盤の歪みを矯正してもらう
- ストレッチや筋トレなどの自宅で簡単に行うことができる運動を習慣づける
- 体を冷やさないようにする
- 様々な食品を食事メニューに満遍なく取り入れて栄養バランスを意識する
- 水分をこまめに摂取して代謝をアップさせる
- こまめに体を動かして同じ姿勢をとり続けないようにする
- 疲れやストレスをため込まないようにする
- 睡眠をしっかりととる
- 姿勢を常に正しく保つようにする
- 高反発マットレスを使用する
などです。
どの対策方法もそれなりに効果を実感することができましたが、その中でもとくに高い効果を得ることができたのが高反発マットレスです。
私は今まで寝心地を重視した柔らかいマットレスを使用していましたが、どうやらそれが良くなかったようです。
高反発マットレスを使用する前までは朝起きると腰と背中が痛くてなかなか起き上がることができないこともありましたが、高反発マットレスを使用するようになってからはそれがなくなりました。
腰や背中の痛みや違和感がなく快適に目覚めることができるようになりました。
柔らかいマットレスや布団で寝ているという人は積極的に試してみましょう。
最初は硬さを感じることがありますが、慣れてくれば全く問題ありません。
体への負担が少なく無理のない寝姿で快適に眠ることができるのでとてもおすすめです。
高反発マットレスは様々なメーカーから様々なタイプのものが市販されていますので、それぞれをきちんと比較して最適なものを選びましょう。
最終更新日 2025年4月29日