目次
<1>朋和産業株式会社の歴史
1962年に資本金5億円で設立された朋和産業株式会社は、今や1500名以上の従業員を抱える企業です。
包装資材大手のレンゴーグループの一員として、軟包装資材における強い存在感を現しています。
レンゴーグループは、主力のダンボールを取り扱う会社を多数有していますが、軟包装資材に限れば同社のみです。
つまり、それだけ重要な役割を担っている証拠で、同時に高い生産能力を持っていることを窺わせます。
日本全国に工場や支店を持ち、海外にも拠点をおいてネットワークを構築していますから、1社のみでも存在感は大きいといえます。
本社は千葉の船橋市で工場もあり、旭市や東北の仙台に京都と、福岡にも工場を保有しています。
このような分散により、各地で様々なニーズに対応したり、生産効率を高めて軟包装資材を提供しているわけです。
<2>東京都墨田区で産声を上げる
朋和産業株式会社は元々独立した1つの企業で、東京都墨田区で産声を上げました。
当時は自社工場を有していませんでしたが、1967年に現在の本社工場が建設され、本社も移転することになります。
現在の福岡支店と工場は、実は関西を管轄する子会社だったもので、それが吸収されて本社の傘下に入っています。
軟包装資材の設計開発や製造のノウハウは、1986年に買収して子会社化された、東洋化工包装株式会社によるところが大きいです。
後に吸収されて本社の一部になっていますから、同社は買収によって地盤を固め、専門企業として成長を続けてきた会社だと分かります。
菓子や冷凍食品の包装に関する部分は、2007年に増資して子会社化、2009年に吸収合併した新ジスグランデ株式会社のノウハウです。
<3>包装資材分野で投資をし続ける
いずれにしても、朋和産業株式会社は出資や子会社化に吸収合併など、包装資材分野で投資をし続けてきました。
工場の新設や増築も度々行われていますから、需要が右肩上がりなのは間違いなく、多くの企業のパッケージ製造を担っている状況です。
2018年にも、本社のある習志野工場が新工場棟の増築を行っていますから、ますます同社の存在価値や重要性は高まったといえるでしょう。
コンビニに並ぶ食品の多くは、この企業がパッケージを開発したり、デザインを手掛けて商品化しているものです。
朋和産業株式会社では、顧客の依頼を受けてプレゼンテーションを行い、ニーズを汲み取って最適な提案をしています。
新しい素材の開発にも積極的ですから、最適だと判断されれば顧客に対して積極的に提案が行われます。
既存商品の改善、改良にも取り組んでいるので、印刷品質が更に良くなったり、コスト削減などの結果が実現します。
<4>消費者に対して訴求力のある仕上がりに
商品を新規開発したりリニューアルする際は、念入りなヒアリングと打ち合わせを経て、パッケージデザインから版下製作まで手掛けられます。
事前にマーケティングリサーチを済ませ、商品企画に反映する形でデザインが決められますから、とても消費者に対して訴求力のある仕上がりになります。
一連の作業は一貫して行われるので、最終的に良好な仕上がりになったり、安定した品質が保てるのが特徴です。
製版のデータ作成も製版自体も同社が担当しますから、顧客が期待するパッケージを完成させることができます。
印刷は色の再現性が重要ですが、環境に配慮することも必要なので、自社で請け負い製造しています。
質感や機能性に影響するラミネート加工についても、軟包装資材の専門的な企業の朋和産業株式会社ならお手の物です。
スリットを加えたり、袋状に仕上げる製袋行程も担っていますし、仕上がりのチェックも含めて全てお任せです。
<5>朋和産業株式会社が信頼される理由とは
在庫管理も含めて、最後の最後まで責任を持って顧客の必要とする商品を扱っているからこそ、信頼されていて選ばれます。
食品メーカーにとって商品が売れることと、消費者が取り扱いやすく分別も容易な特徴、その両方を汲み取って形にしているのが朋和産業株式会社です。
供給体制は安定性重視ですから、余程の理由がなければ供給が止まってしまう心配はないです。
勿論、供給量を増やす為に品質を落としたりはしないので、常に一定以上の品質が確保されます。
日常的な生産業務を行いつつ、生産性のアップやコストの削減にミスの減少など、状況の改善に取り組んでいます。
限りある資源を利用している企業なので、環境保全にも取り組んでおり、全ての従業員が参加しているほどです。
消費期限が短いデイリー食品は、パッケージが商品の品質を左右するので、品質維持の機能性が求められます。
冷凍食品は氷点下における耐久性、チルド食品は0℃付近でも品質が変わらない性能が要求されます。
他にも、開けやすく捨てやすいフタや、お湯で温めるレトルトや耐熱フィルムに、開封しても口が閉じられるチャックのニーズもあります。
これら全てのニーズに耳を傾け、そして顧客や商品ごとに異なるベストな軟包装資材を提案することで、多種多様なニーズに応え続けています。
現在と比べてより良い商品を提供する、そういう姿勢で軟包装資材を手掛けてきていますから、今後もニーズに合わせて様々なパッケージを開発、提供することに期待大です。
最終更新日 2025年4月29日