競馬の予想屋さんについて
競馬場に行くと、特定の場所で来場者とお金のやり取りをしている人を見掛けます。
これは所謂予想屋という人たちで、その日その会場であるレースの着順予想を売っているのです。
そのようなことでお金が取れるのかと、きっとそう感じる人も多いことでしょう。
そこでこの仕事がどういったものなのか、知りたい人のために深く掘り下げます。
まず彼らは、決して超能力などが使えるわけではありません。
よって購入者側も予め外れる可能性を十分理解した上で、お金を支払わなければなりません。
更にこの仕事には、決まった資格は必要ありません。
探偵業などと同じで、自分から名乗ってしまえば突然なることができるものです。
ただし相当な知識量を併せ持っていないと簡単に素人と見抜かれてしまい、場合によっては熱狂的な競馬ファンからのクレームを受けるかもしれません。
そのため安易に予想屋を名乗るのは危険だと、そう思っておいてください。
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信頼の置かれている人なら、10年以上は下積みを積んでいることもあるほどです。
一方でこの仕事を行う際、職場となるのは何も競馬場だけではありません。
どこかの企業に雇われて雑誌に掲載をしたり、或いは最近の情報社会では個人ブログで稼いでいる人も一定数います。
最もよく目にするであろう場内に立っている人は、通称で場立ちと呼ばれ小さな紙に予想を書いて希望者にのみその場で売るのが特徴なのです。
場立ちと企業に雇われている人の違い
しかし雑誌やブログに掲載をする人は不特定多数の人が同じ内容を見られるようになっており、収入もすぐに入ってくるわけではありません。
ここが、一番の大きな違いでしょう。
収入面についても、実に様々な違いがあります。
場立ちで稼ぐ人は1レース分当たり100円、1日分のレースに換算すると1000円くらいがお客さん1人に対して稼げる収入です。
当然誰も買ってくれなければ1円も入りませんし、いかに上手に売り文句の口上を伝えるかが大事になります。
とはいえそもそも場立ちは、公営競技場の公認で稼いでいる人しか存在しません。
ですからそこに立っているだけで周囲からはある程度の信頼を得られ、聞く耳を持ってくれるのです。
単価は安そうに思えますが、上手に働けば年収300万円超も夢ではないかもしれません。
次に企業に雇われている人はどうなのかと言うと、固定給と歩合制を併合したような給与システムになっています。
歩合とはどれだけこれまでの予想が当たったかのことで、何週も連続して的中させれば思わぬボーナスが入ることもあります。
加えて固定給分は実際のレース結果に関係なく得られますから、確実にいくらかのお金を貰えるのが安心できる部分です。
もちろん、企業との契約はそう簡単にはできません。
恐らくは場立ちになることよりも、遥かに難しいでしょう。
その代わり万が一契約できた暁には、500万円以上の年収を目指せることも是非覚えておいてください。
手軽さが魅力の個人ブログによる収入
最後に個人ブログによる収入ですが、こちらは広告による一般的なアフィリエイト収入がメインです。
場立ちのように1人1人と売買をする形もあるものの、セキュリティの面などを心配して嫌う人の方が多くなっています。
そしてブログの運営はやはり圧倒的な手軽さが魅力であり、副業としてやるにも適しているでしょう。
ただどれだけ正確な予想ができたとしても、閲覧者が増えなければお金にはなりません。
自分のスキルと収入がなかなか噛み合わないことが、最大の欠点 とも言えます。そのため年収相場は良くて100万円、レイアウトなどにも気を配り本格的に運営していけば200万円以上も狙えるかもしれません。
以上のように、決して一獲千金を夢見るような仕事ではないのが判ります。
しかし競馬が好きな人にとってはそのことでお金を稼げるわけですし、魅力的な職業なのは違いありません。
問題なのは、レース結果が外れてしまったときです。
先述したようにクレームを受ける可能性もある他、実名を出されて批判されることも珍しくないです。
それもそのはず、競馬に人生を懸けてレースを見ている人がいることも忘れてはなりません。
仕事にする以上はそういった責任を伴う、これが大前提にあることもまた否定できない事実なのです。
終わりに、どうせなら楽に沢山儲けたいと考える人には向いていません。
根気強く声を出し、叩かれてもへこたれない精神力のある人には向いています。
当たることよりも外れることの方が多い世界ですが、お金を取る以上はそれを言ってはいけないのです。
そのため今の時代であれば、最初はひっそりと個人ブログで活動することをおすすめします。
アフィリエイト収入なら閲覧者から直接お金は貰いませんし、匿名性の高い中で活動できるからです。
知名度が上がれば、どこかの企業からのスカウトもあるかもしれません。
少しずつステップアップしていく、そうした意欲を持って取り組んでみてください。
最終更新日 2025年4月29日