1)世界の貧困者を減らすためには
貧困者の数が今の世界では尋常ならざる数になっているという事は多くの人が知っている事でしょう。
ですが、それにも関わらずにこの数が減るどころか増えるような事にもなっていると言われるのは何故でしょう。
それは、国という大きな問題が関係している事と、人の意識の問題が大きく関係していると考えて良いかもしれません。
原因が様々な事が考えられるので、簡単に解決しない問題ともなっているという事も言えます。
そして、これを政治利用しようとしているような人達も数多くいるという事も問題をややこしくしているという事も言えます。
まずは、国があるということの問題ですが、如何に大きな問題があったとしても、国が違えば他国はこれに介入することは出来ません。
内政不干渉というのは当然の事ですから、如何に問題だと感じてもこれに他国が口を出すことは出来ないのです。
これが出来るようになってしまうと国の存在価値そのものが否定されることにもなるので、他国は内政に関しては見てみない振りをするしかありません。
そのため、こうした貧困層を救う事が出来るのが、現状では日本ユニセフなどの組織やボランティア団体のような政府とは関係ない組織に頼るという事になっているわけです。
ですが、このボランティア団体にしても出来る事は限られていて、医療活動や食べ物を与えるという事は出来ますが、教育などの事は出来ません。
それをすると、内政干渉と同じように政府の活動に異を唱えることだと考えられて排除させられるという事にもなるわけです。
こうした事が、貧困層が減らない大きな理由と考えられます。
2)貧困は一時的な緊急措置では改善されない
一時的な緊急的救命行動しか出来ないので、恒久的な貧困の対策という事が出来ないわけです。
病気になったりする原因が貧しさにあるという事は誰が見ても明らかなのですが、その対策をすることは出来ないので、この状況が改善していく事は当然ありません。
緊急措置はあくまで緊急措置ですから、それがこのまま恒久対策になる事はなく、貧困の問題は常に棚上げの状態になってしまうという事になります。
更には、人の意識の問題として他人は後回しという事がありますから、まずは自分の成果を豊かにするという事を最優先にするので、貧乏で困窮する人がいても、その人については後回しという名の無視になってしまうという事です。
自分の生活が豊かだと感じるような人はほとんどいませんから、他人についてはなかなか手が回らないという事になるのは、どうしようもないかもしれません。
そして、この事を政治利用している団体もあります。
世界にはこうした不幸な人が大勢いるのでそうした人たちを助けるべきだというように人を煽って、自分はその書籍などを売って儲けるという事をしているだけで、こうした人達に対して根本的な解決策を示すことも無いという人が大勢いるわけです。問題があることは事実ですし、話としてそうした人たちを救う事は理想的ではありますから、それが悪いという事ではありませんが、根本的な解決策を提示することなく、上辺だけを取り繕っても意味が無いという事は当たり前です。
ですが、こうした理想論は人の耳に心地よく響くという事がありますし、何よりもそれをいっている自分に酔う事が出来るという事で、こうした人達は後を絶たないという事にもなっているわけです。
様々な理由が考えられるという事にはなりますが、これを解決していく方法は、人々の意識を変えていくという事が必要になると考えられます。
3)声を上げ、意識を変える事で貧困者を減らしていくことができる
国の考え方は変えられませんが、意識を変えるという事は出来ないことではありません。
これによって貧困者を完全に無くすという事は出来ませんが、数を減らしていくという事出来る可能性があります。
意識を変えるというのはどのようにすれば良いのかというと、世界的な世論を動かすという事を考えるといいでしょう。
例えば、昨今のエコの問題などは世論を動かした良い例というように言えるのかもしれません。
これが二酸化炭素の排出量取引というようなところまでいっていることは問題ではありますが、世界的に環境問題があるという意識づけをすることは出来たといって良いでしょう。
環境という物に意識が無かった昔とは大違いという事が言えます。
これと同じようにタバコの規制なども世論を動かした良い例という事が言えるでしょう。
こうした形でしっかりと世界の人達が納得するような形で世論を作る事が出来るようになると、それに各国の政府もある程度は従う様になり、様々な政策も行われるようになるという事です。
そうなれば、ゼロにするという事はできないまでも、かなりの数の改善を期待することも出来るでしょう。
それぐらいに政府の力というものには大きな物があります。
この考え方を形成するのが世論ということになりますから、これを動かす事が出来れば、今とは全く違った環境になる事もあり得るわけです。
ですから、この問題がもっと大きく取り上げられるべきだというように人々が声を上げるのが一番良いという事になるでしょう。
最終更新日 2025年4月29日