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薬機法とは?
薬事法という言葉は聞いたことがあっても、薬機法は知らないというケースもあるでしょう。
簡単にいうと前者が改正されて後者に代わりました。
前者が長年使われてきて馴染み深かっただけに、この事実をまだ知らないという人も多く見受けられます。
この法律について詳しく知る必要があるのは、医療関係者だけであると考えていないでしょうか。
誰であっても、薬機法を違反してしまう恐れがあるので注意しなければなりません。
なぜならスマートフォンやインターネットの普及によって、誰でも簡単に情報を発信できるようになったからです。
ライティングを生業としているのであれば、尚更気を付けなければなりません。
そう注意されても、自分は医薬品の記事を書いていないので関係がないと安心しているライターも多いです。
この法律が関係するのは医薬品に限った話ではありません。
たとえば美容に関する記事を書くライターも知っておく必要があるのです。
その理由を知るには、一人の利用者の視点で考えることが求められます。
たとえば、風呂につかるときに利用する入浴剤をどのような基準で選びますか。
値段だけを参考にするのではなく、パッケージや売り場のポップに書かれている内容もチェックする人が多いでしょう。
完全に治るような記載がされていればそれは誇大広告
たとえば肌が潤いやすくなることや、血液循環の活性化につながりそうな内容が書かれているケースがあります。
しかし、具体的な病名が書かれていて、しかもそれが治ると記載されているものは目にしたことがないはずです。
もしそのような記述がされていれば、その病気にかかっている人の多くは購入すると予想されます。
しかし常識的に考えると、実際にはそのような入浴剤は存在しないでしょう。
もし完全に治るような記載がされていればそれは誇大広告であり、多くの消費者をだます結果になりかねません。
そのような事態を避ける意味もあり、医薬品や医薬部外品などに関しては事実と異なる宣伝を行うことが禁止されているのです。
どのような表現がルール違反になるのかを知っておくことが大切ですが、熟知するのには時間がかかります。
また表現には曖昧性がある点にも注意しなければなりません。
自分は単なる感想を述べるつもりで軽く書いた記事でも、ひっかかってしまうケースがあるということです。
明らかに効果をうたう文章にしなくても、そう読み取れるだけで違反になりえることにも気を配る必要があります。
体験談に対しても厳しい扱いになっている
たとえば、ある化粧水を買ってニキビの跡に使い続けたら目立たなくなったという体験談を書いたとします。
自分にはとても効果があったので、困っている人に教えてあげたいという親切心が原動力であっても、これは違反になりかねません。
そのような文章から購入を促すバナーなどにつながっていれば、違反のリスクはとても高いのでくれぐれも気を付けてください。
消費者の誤解を招く可能性があるとということで体験談に対しても厳しい扱いになっています。
それなら写真を使ってアピールする作戦を選ぶライターもいるかもしれません。
しかし、使用前と使用後を比較するような写真を掲載することも許されていないです。
つまり許可されているのは、あくまでも商品を使用したときの感覚だけです。
化粧水の感想であれば、べたつきがなく滑らかな感触であることを書くのは問題がありません。
肌の変化を夫に褒められたと書くと、それは改善に関する誤解を生みかねないので判断が難しいところです。
法律の素人には判断しがたいケースも多いので、できるだけ誤解を生みそうな表現を避けることを心がけることが重要であるといえます。
記事を読む人に対して誠実であること
もう一つのポイントは記事を読む人に対して誠実であることです。
薬機法はライターの邪魔をするものではなく、消費者の健康を守るために存在する重要な法律であると覚えておきましょう。
ライターが誤認誘導するような記事を書いてしまうと、消費者の健康を損ねてしまう恐れがあります。
もしサプリメントの記事を書くときに、病気が治るような書き方をすると、読者の病院で受診する機会を奪いかねません。
その結果、大病の発見が遅れて命に関わる事態になることも考えられます。
そうなると、そのサプリメントを開発している企業のイメージを貶めることにもなりやすいです。
ライターという影響力のある立場であることを意識すれば、信頼性の低い記事を書くことに抵抗が生まれるでしょう。
企業の商品を消費者に誤認させないことは、ライターが守らなければならない最低限の責任です。
記事を発信するなら、その責任を強く意識して執筆に励むことが何よりも大切になります。
もちろん気持ちだけの問題ではなく、正しい知識を身に付けることも忘れてはいけません。
たとえば医薬品と医薬部外品などの定義を知るのは当然であり、化粧品や保健機能食品などとの違いについても押えておきたいところです。
自分の使用しているものが何に該当するのか普段から気にしておくと良いでしょう。
最終更新日 2025年4月29日